秘書検定って取得する意味あるのかな。
秘書検定は年間受験者数が10万人を超えるとても人気な資格です。
それなのに「秘書検定は取る意味のない無駄な資格だ」という声を聴くことがありますよね。
受験者数の多い資格なのにもかかわらず「無駄な資格」とわれるのはなぜでしょうか?
秘書検定の受験を悩んでいる人に向けて、秘書検定のメリットと秘書検定をおすすめする人・できない人を解説していきます。
結論:
ビジネスマナーや一般常識を身につけたい人におすすめ。
就活や転職のために取得するのはあまり意味がない。
秘書検定をおすすめできない人
- 就活の履歴書の資格欄を埋めたい人
- 漠然と秘書を目指している人
秘書検定をおすすめできる人
- 敬語や冠婚葬祭のマナーなど、一般常識をみにつけたい人
- 企業の中で異動して秘書になりたい人
それでは解説していきます。
記事の信頼性・筆者の経歴
- 秘書検定準1級など10以上の資格保持者。
- 効率的な勉強法を発信中。
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秘書検定の難易度
秘書検定の勉強時間と合格率から難易度をみてみましょう。
級 | 勉強時間 | 合格率 |
3級 | 20時間 | 70% |
2級 | 40時間 | 50% |
準1級 | 80時間 | 33% |
1級 | 100時間 | 25% |
秘書検定は一番易しい3級で勉強時間20時間、一番難しい1級で100時間程度といわれています。
3級の勉強時間で比較すると、他のビジネス系の資格である簿記やファイナンシャルプランナー(FP)と比べるとかなり少ないです。
合格率も3級で比べると秘書検定が高いことがわかります。
資格 | 勉強時間 | 合格率 |
秘書検定3級 | 20時間 | 70% |
秘書検定2級 | 40時間 | 50% |
簿記3級 | 80時間 | 50% |
FP3級 | 80時間 | 65% |
結論:ほかのビジネス系の資格と比べて難易度は比較的易しい。
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秘書検定のメリット
秘書検定のメリットは次の2つがあります。
- 敬語や冠婚葬祭のマナーなど、一般常識をみにつく
- 秘書に興味がある意思表示になる
秘書検定は名前をみると「秘書になりたい人がとる資格」と思われがちですがそんなことはありません。
ビジネスマナーや一般的な礼儀やお作法を学べる資格になります。
そのため、これらをみにつけたい人にはおすすめの資格です。
秘書検定が意味ない人
秘書検定を取る動機が次の場合はおすすめしません。
- 就活の履歴書に書く資格を探してる人
- 秘書を目指していて、秘書になる方法が決まっていない人
就活の履歴書に書く資格を探してる人
就職の履歴書に書く資格として秘書検定の受験を考えているのであれば、他の資格をとることをおすすめします。
秘書検定ではビジネスマナーや一般常識が身についていることを証明できますが、これらは面接での自身の対応によって面接官にアピールすることができます。
そのため、わざわざビジネスマナーが身についていることを資格で示す必要はありません。
どうせ資格をとるのであれば、他の資格の勉強に時間をかけた方が賢いです。
簿記、FP、ITパスポートなど「ビジネスについて勉強熱心」という印象を面接官に与えられる資格を履歴書に書いた方が、自分の強みを面接官に伝えることができます。
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秘書を目指している人
秘書になるために秘書検定を取ることを考えている人は多いと思いますが、秘書検定は必ずしも必要ではありません。
もちろん、秘書検定を持っているのに越したことはありませんが、それよりも醸し出す雰囲気、気遣いのできる性格、秘書になるための人脈の方が大切です。
友人に何人か秘書がいますが、秘書検定は持っておらず、「自分の明るさや気遣いのできる性格が評価されて秘書に慣れた」と言っていました。
実際に私が秘書検定3級・2級・準1級を受けてみて感じたのは、秘書検定では敬語やお辞儀の方法などは学べるものの、それ以上に秘書にとって大切な、気遣い・柔らかい雰囲気は習得することができません。
秘書になる方法は大きく分けて次の3つがあります。
- 秘書を探している役員を見つける。
- 秘書を募集している企業を見つける。
- 自分が勤めている会社の中で秘書課へ異動する。
3つのうち、最初の2つは周囲とのコネクションつくりをして面接の対策に時間を割くことが大切です。
秘書に必要な知識をつけるより、秘書になる方法を考えて行動するのに時間を使ってください。
秘書検定を取る意味ある人
秘書検定の受験をおすすめなのは次の人です。
- ビジネスマナー・一般常識をみにつけたい人
- 自分が勤めている会社の中で、異動で秘書課に配属されたい人
マナー・一般常識をみにつけたい場合
秘書検定では敬語の使い方やお礼状の書き方、冠婚葬祭のマナーなど学ぶことができます。
これらの知識を日常で学ぶ機会はないので、体系的に学べる秘書検定はかなりおすすめです。
手紙の作成方法や冠婚葬祭のマナーなど、使用頻度は低いものの年に何回か必要となる一般常識やマナーを学んでおくことで、周りに好印象を与えられます。
3級・2級・準1級に合格している私が、マナー・一般常識を習得するのにおすすめするのは2級です。
秘書検定はどの級も出題範囲は同じですが、級によって問われる知識の深さが異なります。
3級は合格率70%近くあり、高校生でも合格できるレベルなので、細かいマナーはあまり学べません。
一方で、準1級以上は面接試験があり、マナー・一般常識を習得するためだけで受験するにはコスパが悪いです。
2級は社会人1,2年目が知っておきたいマナー・一般常識が学べるといわれており、どこに行っても恥ずかしくないレベルの知識が身につきます。
級 | 勉強時間 | 合格率 | 受験者数/回 |
3級 | 20時間 | 70% | 1.2万人 |
2級 | 40時間 | 50% | 2.5万人 |
準1級 | 80時間 | 33% | 0.5万人 |
1級 | 100時間 | 25% | 0.1万人 |
異動で秘書課に配属されたい人
自分が勤めている会社の中で、異動で秘書課に配属されたい人 にも秘書検定はおすすめです。
人事や自分の上司に秘書になりたいことをアピールするためには資格を持っていることは有効です。
まとめ
秘書検定は マナー・一般常識を習得するにはおすすめの資格ですが、就活の履歴書に書くためや秘書を目指している人が取得するのはおすすめしません。
就活のために資格を取ることを考えている人は、TOEICや簿記などの受験を検討してみてください。
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