QC検定ってどうやって勉強すればいいの?
QC検定3級の受験を控えている方に向けて、独学で合格した私が勉強法を解説していきます。
QC検定3級は毎年5万人以上受験している人気資格ですが、合格率は50%であり、簡単に合格できる試験ではありません。
私は品質管理に関係する業務に従事しておらず、最初は全く知識がない状態からQC検定に向けて勉強をはじめましたが、なんとか独学で合格することができました。
私が実際に合格した勉強法を参考にしてもらえば、どんな人でもQC検定に合格できます。
要点を抑えて勉強して、効率的に合格を目指しましょう!!
この記事でわかること
- 独学での勉強が向いている人
- QC検定の独学勉強法
- QC検定の勉強で気を付けるポイント
記事の信頼性・筆者の経歴
- QC検定、その他10以上の資格保持者。
- 独学でQC検定に合格実績あり。
- 合格に直結する効率的な勉強が得意。
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QC検定3級の難易度・勉強時間
QC検定は「品質管理検定」の略で、品質管理に関する民間の検定です。
「QC」は「Quality Control」の略称であり、品質管理を指します。
サービスや製品の品質管理に取り組むことを品質管理活動と呼びます。
QC検定3級は「基本的な管理・改善活動を必要に応じて支援を受けながら実施できるレベル」と定義されています。
品質管理を学ぶ大学生・高専生・高校生も受験の対象になっているため、極端に難しい内容が出題されることはありませんが、品質管理に日々業務として従事してる会社員が多く受験している中で合格率が50%なので、決して簡単な試験ではありません。
一般的に100時間程度の勉強時間で合格は可能だと言われています。
私は品質管理の知識が全くなかったので、120時間程度の勉強をして合格しました。
独学での勉強が向いている人
QC検定3級は簡単に独学で合格できるわけではありません。
以下の要素が1つでもあてはまる方で、やる気がある方は独学での合格は目指せますが、自信のない方は通信講座等で体系的に学ぶことをおすすめします。
品質管理の知識がある人
QC検定で問われる内容はかなり専門的で、初学者には抵抗感のある内容が多いです。
そのため、何も知識がない状態で独学で勉強する場合は試験勉強をはじめてすぐに挫折してしまう可能性があります。
普段、品質管理に関する業務に従事している人や、大学で学んでいる人は、QC検定の問題にもあまり抵抗感なく挫折せずに独学での合格を目指せると思います。
学習スケジュールを自己管理できる人
QC検定の合格のために必要な勉強期間は100時間以上といわれており、1日2時間勉強しても数か月以上は勉強する必要があります。
そのため、試験に向けて自分で学習スケジュールを立てて、スケジュール通りに勉強できる真の強さが必要です。
また、独学で勉強するとモチベーション維持が大変なのも難点です。
途中で勉強を投げ出さない強い気持ちがない限り、独学はおすすめしません。
独学で資格を合格した経験のある人
勉強時間が100時間以上必要な資格に独学で合格した経験がある人は、資格の勉強の段取りや要領を抑えているはずです。
独学で勉強した経験は自分なりの勉強しやすいスケジュールや勉強のペースを把握できるため、独学に慣れていることは非常に大きな強みとなります。
QC検定3級の出題内容
QC検定3級は「QC七つ道具については,作り方・使い方をほぼ理解している」ことが求められます。
QC7つ道具は3級の手法編の中核と言える試験分野で、毎回出題されることはもちろんのこと、半分の大問で「QC七つ道具」が出題されるイメージです。
「QC七つ道具」とは、QCに用いるための、以下の7つの道具の総称のことです。
- グラフ
- パレート図
- ヒストグラム
- 散布図
- 管理図
- 特性要因図
- チェックシート
「QC七つ道具」に関する「内容の解説の穴埋め」や「チェックシート、グラフから読み解く」ような問題が出題されます。
また、平均値、不偏分散、標準偏差などを計算する基本統計量の問題が出題される「データの取り方・まとめ方」も必ず出題されます。
QC検定3級の独学勉強法
QC検定3級の勉強法を解説していきます。
- 使用テキスト
- 勉強手順
使用テキスト
私がQC検定3級に合格したときにテキストは次の2冊です。
教科書:「一発合格!テキスト」
問題集:「過去問題で学ぶQC検定3級」
勉強手順
最初に教科書を1周読んだあとに、過去問題集をメインに勉強をすすめていきくことをおすすめします。
QC検定3級に合格するために必要な知識は膨大にあるため、問題を解き始める前に知識を定着させようとすると、問題を解き始めるまでにかなり時間がかかってしまいます。
QC検定は過去問に似た問題が頻出するため、はじめから過去問をたくさん解いて「問題の型」を叩き込むのが、かなり効率的な方法だと思います。
「過去問題で学ぶQC検定3級」は過去問の解説が充実しているため、教科書を何度も読んで知識のインプットが終わった後に問題を解き始める必要はありません。
過去問題集の解説を読んでも理解できないところは教科書をもう一度読んで知識をインプットして、同じ問題を何度も解きましょう。
QC検定の合格点は70点なので、過去問で70点取れるまで何度も解きましょう。
・教科書を1回読んだら、過去問題集に着手する。
・過去問題集を2周してから過去問で70点取れるようになるまで繰り返し解く。
QC検定3級に受かるための裏技
QC検定の勉強をする際に、気を付けるべきポイントは次の3点です。
- 試験前は過去問を1回分通しで解く
- 「データの取り方・まとめ方」は必ず満点をとる
- モチベーションを維持し続ける
それぞれ解説していきます。
試験前は過去問を1回分通しで解く
試験前には過去問題集の過去問を通しで解くことをおすすめします。
過去問題集で勉強する際は、「1問解く→解説を読む」という流れで勉強する人が多いと思います。
これでは、過去問全部を通しで解くのに何分くらいかかるかわかりません。
また、試験当日は問題数が多く出題されますが、時間はかなり限られるため、当日どのような時間配分で解いていくのかイメージするのにも、過去問を解くことをおすすめします。
過去問は最低でも3回分、可能であれば5回分解くことをおすすめします。
「データの取り方・まとめ方」は必ず満点をとる
「データの取り方・まとめ方」は毎回大問1問出題されております。
この分野は出題される問題が決まっているため、勉強したら必ず満点が取れるので、満点が取れるように勉強することをおすすめします。
出題されるのは次の内容です。
- 平均値
- 最大値
- 最小値
- 中心値
- 範囲
- 平方和
- 不偏分散
- 標準偏差
不偏分散や標準偏差、あたりは特に聞きなじみがなくて不安になりますよね。
ただ、式にしてしまうと、以下のとおりかなりシンプルです。
出題 | 計算式 |
平均値 | 合計÷データ数 |
中央値 | データの真ん中の数字 |
最頻値 | 最も多く出てくるデータ |
範囲 | 最大値-最小値 |
平方和 | Σ(データ-平均値の二乗) |
不偏分散 | 平方和÷(データ数-1) |
標準偏差 | √不偏分散 |
変動係数 | 標準偏差÷平均値 |
QC検定は電卓の持ち込みができるので、計算が苦手な人でも式を覚えてミスなく電卓に入力できれば、確実に点数につながります。
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モチベーションを維持し続ける
QC検定は、合格するために100時間程度必要と言われていますが、毎日1,2時間勉強した場合でも2,3ヶ月勉強を継続しないといけないため、長丁場のたたかいとなります。
毎日継続して勉強して、合格を目指すためには、モチベーションを維持し続ける必要があります。
おすすめのモチベーション維持の方法は、教科書を読んである程度全体像を掴んだら、1単元ごとに勉強することです。
ある程度自分が解ける分野を増やしていくことで、自分が着実に合格に近づいているという自信に繋がります。
特におすすめな勉強の順番は次のとおりです。
QC七つ道具→新QC七つ道具→データの取り方・まとめ方
一番出題数が多い「QC七つ道具」について理解を深めた後に、点数の取りやすい「データの取り方・まとめ方」について学ぶことで、合格点までの道のりをイメージすることができます。
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