資格の勉強は、学校の定期試験と違ってまわりと一緒に受けるものではないので、モチベーションを維持するのは難しいです。
そのため、勉強をはじめてみたものの「この資格取る必要あるのかな?」「勉強のやる気が起きない」などの理由から勉強に集中できない人は多いのではないでしょうか?
勉強しようと思って机に向かっても、ダラダラ過ごしてしまうと自己嫌悪になりますよね。
また、頑張って勉強しているのに思ったよりも問題が解けるようにならず、「勉強に向いてないから頑張っても合格できない…」と思い込んでしまっている人もいませんか?
せっかく資格を獲得しようと前向きになったにもかかわらず、このような理由で勉強を諦めてしまうのは大変もったいないです。
証券アナリスト、簿記検定、ファイナンシャルプランナーなど、数多くの資格取得者の筆者が勉強中のモチベーションを維持する方法を5つ紹介します。
また、効率的に勉強する方法も解説します。
この記事はこんな人におすすめ
- 勉強に集中できない
- すぐに勉強に飽きてしまう
- 合格できるビジョンがみえない
記事の信頼性・筆者の経歴
- 宅建、証券アナリストなど、10以上の資格保持者
- 紙の参考書・アプリ・講座などのさまざまな方法で資格の勉強経験あり
- 合格に直結する効率的な勉強が得意
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資格の勉強のモチベーション維持
資格の勉強をするうえでモチベーションを維持するのにおすすめな方法は次のとおりです。
モチベーションを維持する方法
- 合格点から落としてもいい問題数を逆算
- 解答をみることを悪と思わない
- 解ける問題を完璧にする
- 苦手な問題は解かない
- 試験後の予定を立てる
- 教科書を読まずに問題集に取り掛かる
- 一番最初の問題から解きはじめる
それぞれ詳しく解説していきます。
合格点から落としてもいい問題数を逆算
資格の試験の合格点は満点でない場合がほとんどなので、何問か落としても合格することはできます。
インターネットで「資格の名前 合格点」と入れて何点で合格できるのか確認してみてください。
仮に合格点が6割のテストの場合、4割は取れなくても合格できます。
「4割落としてもOK」と聞くと少し気持ちの余裕ができてきませんか?
もちろん、試験当日はどんな問題が出るかわからないので網羅的に勉強することはとても大切ですが、気持ちに余裕をもって勉強するために「全部解けなくても合格できる」と認識を持つのは大切です。
解答をみることを悪と思わない
何度解いても解けない問題にぶちあたったときに、「また解答をみてしまう…」とネガティブになってしまう人がいますが、この考えはよくないです。
解答を見るたびに「また解けなかった」と思ってしまうと、自信の低下からやる気が失われていきます。
解けない問題を何回も繰り返すことが勉強そのものですし、むしろ自分が解けない問題を把握して、それと向き合っていることに対して、自分をほめてあげるべきです。
勉強のモチベーションが下がる最大の要因は「勉強に対して自信を無くしてしまうこと」です。
頑張っている自分を自分で追い込むのはもったいないので、このようなネガティブな思考は捨ててください。
解ける問題を完璧にする
問題を解いていくと「この問題は得意」という単元を見つけることができると思います。
自分の得意な問題は極めるようにしてください。
得意な単元の問題はどんな問題がでても必ず解けるようにしてください。
そうすると「自分はどんな状況でもこの単元は必ず点数を取れる」という自信につながります。
ある単元について自分は完璧であると自信がもてれば、残りも心の余裕をもって勉強できます。
例えば、100点満点のテストで20点分の単元を完璧にすれば、残りは80点分の勉強をすればいいのです。
全ての単元を平等に勉強してしまうと、得意な単元を集中的に勉強しているときと比べて問題が解けるようになるまで多くの時間がかかってしまいます。
そうすると、「こんなに勉強しているのに、まだ点数が全然取れないから自分は合格できない」とネガティブになってしまう可能性があります。
得意な単元をきわめて「絶対に20点はとれる!」と自分の中で自信を持つことで、残りの範囲も勉強に力を入れることができます。
苦手な問題は解かない
問題集を一周すると、どうしても解けない問題が出てきますよね。
苦手な分野の勉強はつまらなく、長い時間をかけないと解けるようになりません。
試験の日程が決まっている中で、苦手な分野を勉強するのは効率が悪いので思い切って捨てることを検討してください。
もちろん、資格は合格することよりも自分の知識を向上させることが目的ですが、苦手な分野に手間取って他の分野も身につかないのは本末転倒です。
知識量の向上が目的で資格の勉強をしているのであれば合格後に苦手な分野を勉強すれば問題ありません。
例えば、100点満点のうち合格点60点のテストで、苦手な分野が20点分あるとします。
この場合、20点分の勉強を捨てて、80点満点で合格点60点のテストとして取り組むと80点分の勉強に時間をさけるので効率的です。
また、苦手な問題を捨てることで、試験当日も勉強していない分野の問題は心置きなく飛ばせるので、ほかの問題に時間をさけるというメリットがあります。
ただし、ほかの単元とも関連する問題や、全体に対する比率が多い単元は飛ばさずに勉強をした方がいい場合もあるので、そこの見定めは必要になります。
教科書を読まずに問題集に取り掛かる
勉強をはじめるときにまず最初に行うことは「問題集を解く」ことです。
教科書を読み始めるところから勉強をスタートする人がいますが、これは非効率的で、モチベーションの低下につながります。
なぜなら、教科書を読むと背景や前提の知識は身につくものの、問題は解けるようにならないからです。
教科書を読んだ後「いざ解くぞ!」と意気込んで問題に着手して全く解けないと、教科書を読むのに費やした時間に対して結果が目に見えないので、モチベーションが低下します。
一方で、何も勉強していないまっさらな状態で過去問を解いた場合、問題が解けなくても当たり前なので落ち込むことはありません。
同じ解けないのであれば、教科書なんて読まないで、最初から問題を解いた方が効率的でないでしょうか?
一番最初の問題から解きはじめる
過去問や問題集を解くときに、一番最初の問題から解きはじめることが重要です。
これには2つ理由があります。
- 一番最初の問題は一番簡単
問題集の最初の問題は一番簡単な問題である場合が多いです。
最初から応用問題や発展問題が出題される問題集はありません。
簡単な問題は解けるようになるまでに時間がかからないので、すぐに「問題が解けた!」という成功体験を掴むことができます。
これは次の問題を解くモチベーションにもつながります。 - 「解けそうな問題を見つけて着手する」とモチベーションが低下する
問題集をパラパラ開いて「解けそう!」と思った問題を選んで解くと、解けなかった場合やる気が低下する原因になってしまいます。
「できるかも」と最初に思ってしまうことが、自信・やる気・モチベーションの低下につながるので、一番最初の問題から解き始めましょう。
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モチベーションがどうしても下がるときの対処法
どんなに勉強を頑張ろうと思っても、なかなか気持ちがついてこないときはありますよね。
そんなときは次の方法を試してみてください。
1週間勉強をやめてみる
ダラダラ勉強するくらいなら、思い切って勉強しない方がいいです。
やる気がないときに机に向かうと、携帯いじったりダラダラする時間が長くなります。
ダラダラしていただけなのに、机に向かう時間が長いというだけで勉強した気になるのはよくないです。
効率の悪い時間を過ごすくらいであれば、思い切って一定期間勉強をやめてください。
試験前なのに勉強していない自分にソワソワしてから勉強するのでも遅くありません。
自分にその資格が必要か改めて考える
自分がなぜ資格の勉強を始めたのか考えてみてください。
「就活・転職のため」であれば、自分が今取ろうとしている資格が真に必要なのか考え直してみてください。
「昇給のため」であれば勉強の大変さと今後の給料が上がることどちらが自分にとって大事か考えてみてください。
資格を取る理由を自分の中で整理することで、前向きな気持ちで勉強できます。
テスト後の予定を立てる
テスト直前になると不安から「今回は諦めて、次回受けようかな…」という逃げの思考がはたらきがちです。
そんな時は試験の後の予定を立てみてください。
頑張った後のご褒美という要素もありますが、それ以上にせばまった視野を少し広げてくれます。
試験直前は、資格のことで頭がいっぱいで気が休まらない日々が続くと思います。
試験の後に予定を入れることで、試験勉強は「自分の日常の中のほんの1つの出来事に過ぎない」ことを思い出させてくれます。
試験前に緊張感をもって勉強に取り組むことは大切ですが、それよりも自分を追い詰めないことが何よりも大切です。
まとめ
以下のポイントを意識することでモチベーション高く資格の勉強に取り組めると思います。
モチベーションを維持する方法
- 合格点から落としてもいい問題数を逆算
- 解答をみることを悪と思わない
- 解ける問題を完璧にする
- 苦手な問題は解かない
- 試験後の予定を立てる
- 教科書を読まずに問題集に取り掛かる
- 一番最初の問題から解きはじめる
試験合格までの道のりは決して楽ではないですが、頑張った分自分にかえってくるので諦めずに頑張ってください!応援しています!
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