英検1級のライティングエッセイの勉強の仕方がわからないよ。。。
英検1級のエッセイライティングは、多くの受験者にとって難関となる問題の1つです。
しかし、ポイントを押さえた効果的な準備をすれば、高得点も夢ではありません。
この記事では、書き方の基本からトピックごとの具体例までを網羅し、実践に役立つコツを詳しく解説します。
エッセイライティングで自信を持って自分の意見を伝えられるようになりましょう!
この記事でわかること
- 英検1級ライティングの概要
- 頻出トピック・テーマ
- エッセイライティングの点数の伸ばし方
- おすすめの教材
>>エッセイライティングのおすすめ教材
筆者の経歴
- 英検1級、その他10以上の資格保持者
- 効率的な勉強が得意
- 様々な資格について日々発信中
ライティングの概要と重要性
まずは、英検1級におけるライティングのうち、エッセイライティングの概要と英検1級における重要性について解説していきます。
ライティングの概要
英検1級にはライティング問題として、次の2題出題されます。
- 要約問題
- エッセイ問題
本記事では、エッセイ問題について解説していきます。
出題される形式は毎回同じで、以下のとおりです。
Write an essay on the given TOPIC.
Give THREE reasons to support your answer.
Structure: introduction, main body, and conclusion.
Suggested length: 200-240 words.
要約すると、次の通りです。
- 出題されるトピックについて、自分の主張を明確化する
- 自分の主張を裏付ける理由を3つあげる
- 導入・本文・結論の構成で作成する
- 200-240文字程度で作文する
ライティングが1次試験の得点に占める割合
英検1級の1次試験の得点に占めるライティングの割合について説明していきます。
1次試験はリーディング、ライティング、リスニングの3技能で評価されます。
それぞれの技能の満点は850点で、合計点が2028点以上で合格できます。
各技能ごとの足切り点はありません。
ライティングは要約問題とエッセイ問題の2問が出題されて、それぞれ配点は425点ずつになります。
このことから、ライティング問題の要約問題とエッセイがそれぞれ英検1級の全体のスコアに占める割合は、17%ずつであることがわかります。
ライティング・エッセイが英検1級に合格するのに重要な理由
英検1級は1次試験に合格すると、2次試験でスピーキング試験があります。
2次試験では、与えられたトピックに対して2分スピーチする必要がありますが、そこで聞かれるトピックと1次試験で出題されるトピックは類似しています。
エッセイ問題の勉強は、間接的に2次試験のスピーキングの練習にもつながるため、エッセイ問題は捨てずに勉強することをおすすめします。
基本構成:エッセイライティングの型を理解する
エッセイライティングは序論・本文・結論で構成するように指示を受けます。
それぞれの項目で何を記載するべきかを掲載します。
序論 (Introduction)
序論では最初に、トピックの内容を言い換えて記載することで、 この文書で何について意見をするかを明確化します。
2文目以降では、トピックに対する自分の意見を明確に述べたうえで、それを裏付ける3つの理由の概要を記載します。
ポイントは、2文目に記載する主張は曖昧な表現は避けて、賛成または反対のどちらかの立場に明確に立つことを意識しましょう。
本文 (Body)
序論で記載した自分の主張を裏付ける3つの理由をそれぞれ段落に分けて記載します。
それぞれの段落の最初に、理由の概要を記載して、そのあとは理由として挙げた背景や裏付けるデータを記載します。
結論 (Conclusion)
序論に記載した自分の立場を再度記載して、自分の意見をまとめます。
そのあとに、1、2文使って未来への提言や期待について記載します。
頻出テーマとトピック予想
頻出テーマ
エッセイ問題で出題されるトピックには傾向があります。
大きく分けると次のようなテーマに区分できます。
- 現代日本社会
- 犯罪
- 世界経済
- 環境保護
- 戦争・テロ
予想トピック
英検1級のライティング・エッセイ問題で出題されるトピックは最新のニュースに関連して出題されることが多いです。
例えば、コロナが流行した2020年において、英検第2回のライティングトピックは次のとおり、政府と健康についてでした。
Should the government ultimately be responsible for the health of its citizens?
直近の状況を踏まえると、次のような質問が出題されることが想定されます。
- 「103万円の壁」の撤廃
→国にとって税収を増やす方がメリットが大きいか。 - OECDでAI規制の国際枠組みについて議論激化
→AIを規制することは必要か。 - ロシア・ウクライナ戦争
→将来、テロがなくなる可能性はあるか。
得点をのばすためのポイント
エッセイライティングで得点をのばす方法は次の4つのとおりです。
- 各段落の文字数を意識する
- 定例文の言い回しを決めておく
- トピックスごとに理由を3つあげる練習をする
- テーマごとの単語を覚える
各段落の文字数を意識する
まず、英検1級のライティング・エッセイ問題は、「序論・本文1・本文2・本文3・結論」の5段落で構成します。
英検が出しているどの模範解答を確認しても、5つの段落で構成されていることから、この形は崩してはいけません。
また、各段落ごとの文字数の感覚も持ったうえで、英作文を書く練習することをおすすめします。
推奨されている200文字~240文字の使い方として、おすすめは次の文字配分です。
- 序論:25~40語
- 本文(それぞれ):40~60語
- 結論:25~40語
各段落の文字数が上記よりも少ないと、記載しないといけない要素を網羅できないと思いますので、これよりも文字数が少ないことは避けましょう。
ただし、仮に文字数を意識して作文していても、本文に記載する理由の裏付けが試験中に思いつかず、文字数を稼げないこともあると思います。
この場合、結論の中にトピックに対する将来展望などを織り込むことで、全体の文字数が200文字を超えるように調整することをおすすめします。
当日は鉛筆での筆記になるため、文字数調整のために前の段落の文字数を追加することが現実的でないことから、文字数調整は最後の結論で行いましょう。
定例文の言い回しを決めておく
英検1級のエッセイライティングは、構成が決まっていることから、書く流れは決まっております。
そこで、トピックにかかわらず絶対に書く内容については、使う言い回しを事前に決めることをおすすめします。
模範解答ではいろんな言い回しが使われていますが、そのうち自分が使いやすいと思うものを選びましょう。
私は、次の4点について、自分の型を作ってました。
- 序章の中で自分の意見を主張する文の始め方
→I strongly insist that~ - 本文の段落を始める接続詞
→Firstly, moreover, additionally - 本文の中で、自分の意見を裏付ける文章の始め方
→Studies shows that~
→Some insists that~ - 結論の段落を始める接続詞
→As I mentioned above, ~
また、私はどのトピックが出題されても使える単語をストックして、それを必ず使うように意識しながら英作文の練習をしていました。
単語力を示すために難易度の高い単語を無理に使うより、自分が自然に使えそうな単語を選ぶことがポイントです。
仮に難しい単語をいくつか使ったとしても、言い回しとして正しくないと評価されません。
また、当日は試験時間がかなり限られているため、そんな中、難しい単語の使い方を試行錯誤している時間はありません。
参考までに、私がストックしていた単語をいくつか紹介します。
見ていただくと分かるとおり、パス単1級のでる度Aレベルの単語をストックしており、難しい単語は使ってませんでした。
- adequate
- significant
- drastic
- counter-measures
- efficient
トピックスごとに理由を3つあげる練習をする
トピックごとに、自分の主張を裏付ける理由を3つあげる必要がありますが、この3つを思いつく練習は重要です。
社会問題に関する出題が多いため、全く対策していないテーマであれば、3つの理由を思い出すのに時間を多く費やしてしまいます。
英検1級は試験時間がタイトなので、構想を練るための時間はなるべく短縮しましょう。
テーマごとの単語を覚える
頻出テーマごとに、絶対に覚えておいた方がいい単語というものが存在します。
例えば、税制について聞かれた際は次のような単語を覚えるいると、英作文がかなり楽になります。
- 公平性:fairness
- 富の再分配: restribution of wealth
- 累進課税:progressive taxes
逆に、これらの単語を知らないと、言い換えに時間がかかってしまうため。覚えることをおすすめします。
おすすめの参考書と添削ツール
おすすめの参考書
英検1級のエッセイ問題で高得点取るために、絶対買うべき参考書は「最短合格!英作文問題完全制覇」です。
英検1級のエッセイ対策本はたくさんありますが、その中でこちらを強くおすすめする理由は「モデルエッセイの再現性が高い」からです。
この対策本の中に出てくるモデルエッセイ(模範解答)は難しすぎず、試験当日に自分が書けるイメージを持つことができる難易度になってます。
ほかの対策本もいくつか試しましたが、言い回しや使用語句のレベルが高いものが多く、自分が試験当日までにそのレベルに到達できるイメージが持てませんでした。
私はこの本だけで、ライティングの点数が合格者平均以上を獲得できたので、高得点を取るのに「難しい言い回し」や「難しい語句」は必要はなく、自分の主張を正しくできていることが重要だと思います。
この対策本のほかにもメリットをお伝えします。
- 分野別対策
→英作文で問われやすい12の分野(例:現代日本社会、環境保護、テクノロジーなど)について、キーワードと背景知識をコンパクトに解説。エッセイに活用できる具体例やフレーズや単語が多数収録されています。 - 豊富な実践問題
→模擬問題が30問収録され、それぞれ肯定・否定の両立場のモデルエッセイ(計60本)が提供されます。ここに掲載されている内容を覚えれば、どんなトピックが出ても、自分の意見を3つ出せるようになります。 - 音声ダウンロード付き
→掲載されている英文をMP3音声としてダウンロード可能です。リスニングや暗記にも活用でき、二次試験対策にも役立つのがポイントです。
「ライティングで満点を目指す人」にはこの本は向かないと思いますが、8,9割を目指す人にはこの1冊で十分です。
おすすめの添削ツール
英検用の添削塾などがありますが、chatgptの添削を私は使用していて、自分はこれで十分でした。
Chatgptでの添削ツールは上記リンク先の「Hiroki English」チャンネルさんが作成されているものです。
youtubeの概要欄のとおりLINE登録すると、ツールのリンク先を送ってもらえます。
このツールのいいところは、自分の英作文をインプットすると、瞬時に以下の通り、英検の採点基準に基づいて採点してくれるところです。
また、誤ってる文法についても指摘してくれたり、よりよい文書を教えてくれます。
私はこのツールで勉強することで、試験当日に合格者平均以上の点数を獲得することができました。